ベトナムには二、三度訪れました。今回はハノイを歩き、ハロン湾へ日帰りし、その後は夜行バスでフエまで南下したときの旅行記です。
最初の計画では、そのまま陸路でホーチミンまで行ってやろうと思っていた。ところが旅というものは、地図の上では簡単でも、実際に身体を運ぶとなると話が違う。さて、おいらはどこまで持ちこたえられたのか(笑)。
ハノイは暑いぞ
ハノイに着いてまず感じたのは、やっぱり暑いということ。以前訪れたホーチミンとは、街の雰囲気も人の表情も少し違って見えた。ただ、これは短期旅行者だったおいらの印象にすぎません。国や地域の人柄を、ひとまとめに決めつけられるものでもない。
繁華街の一角に宿を取った。ホテルと呼ぶべきか、ゲストハウスと呼ぶべきか。部屋はタイで同じくらいの料金を払った宿より狭く感じた。なにしろ、おいらは宿泊代の上限を先に決めるので、豪華ホテルとは縁がない😁
ケチって選んだ、ハロン湾の日帰りツアー
ハノイをしばらくうろうろした後、ハロン湾のツアーを予約した。一泊コースもあったが、おいらは迷わず日帰り。理由は簡単、ケチったのである(笑)。

早朝のハノイを出発し、延々と車に揺られて港へ。船には数十人ほど乗っていたと思う。近くには韓国人のカップル。女性が平気な顔でタバコをプカプカ吸っていたので、心の中で「身体に悪いよ」と余計なお世話を焼くおいら。


海面から次々と突き出す奇岩は、さすがの景観だった。初めは「おおっ!」と声が出る。しかし人間は贅沢なもので、しばらく眺めていると慣れてしまう。絶景を前にしてまで慣れるとは、我ながら困ったものである。


途中で船を降り、鍾乳洞を見学。けっこう急な階段を上り下りした。予備知識もないおいらの感想は、実に単純で「あら、きれい」。夕方、へとへとになってハノイへ戻った。
夜行バスでフエへ
ハノイ周辺もだいぶ歩いたので、ぼつぼつ次へ行こうと決めた。ゲストハウスの近くから夜行バスに乗り、フエへ向けて出発。着いたのは翌朝だった。地図で見るより、ずっと長い。いや、出発前に地図をよく見ておけという話だが😁
当初はホーチミンまで陸路で行くつもりだった。しかし旅が長くなるにつれ、疲れとホームシックがじわじわやってきた。ボロ屋でも我が家が恋しくなる。人間とは勝手なものです。
フエで世界遺産を歩く
長時間のバス移動に疲れ、到着した停留所の近くで宿を取った。ホテルでは日本人女性三人組が、航空券の手配で困っている様子。館内に代理店があると教えてあげた。おいらはなんで、こんなに優しいのだ。……そのくらい当たり前か(笑)。

フエの市街には大きな川が流れている。のんびり川岸を歩いていたら、地元のおばちゃんの熱心な誘いに負け、エンジンボートをチャーターすることになった。おいらとしては、船より川岸の散歩で十分だったのになあ……(泣)。


翌日からツアーで周辺の史跡を見学した。フエには、戦争によって傷ついた場所も残っている。勝った、負けたという一言では済まない。暮らしていた人々の生活や、今も続く影響を考えると、旅先の景色も急に重く見えてくる。
おいらの旅は、体力切れで終了
三、四日ほどフエを巡ったころ、ついに体力と精神力が限界に近づいた。思えば一か月ほど、あっちへふらふら、こっちへふらふら。おいらの場合、十日を過ぎるころから疲れ、二週間を過ぎるころから日本が恋しくなる。
旅の喜びが薄れてきたら、それ以上続けても仕方がない。ホーチミンまでの陸路旅は諦め、フエから飛行機でバンコクへ戻り、そのまま日本へ帰国した。
今回の教訓。
旅は長ければ偉いというものではない。おいらが笑って楽しめる限度は、どうやら二、三週間。無理をして倒れたら、旅行記どころではありません😁
ホーチミンまで陸路でたどり着く計画は未完のまま。でも、ハノイの暑さ、ハロン湾の奇岩、長い夜行バス、フエの川風――途中で帰った旅だからこそ、今も妙に鮮明に覚えています。

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